月別アーカイブ: 2026年1月

真和のよもやま話~part30~

皆さんこんにちは!
真和、更新担当の中西です!

 

コンクリートの“効き”は配合×温湿度×運搬×締固めの総和。強度(Fc)・耐久・施工性の三兎を追うために、材料工学と現場運用を橋渡しします。🧪

 

1. 基本パラメータと意味
• Fc(設計基準強度):28日圧縮強度の目標。変動・安全率を見込む。
• W/C(水セメント比):小さいほど緻密・高耐久。一方でワーカビリティ低下。
• スランプ:施工性の指標。高すぎ→分離・漏れ、低すぎ→充填不良。
• 空気量:凍害・ワーカビリティに寄与。入れ過ぎは強度低下。
• 塩化物量:鉄筋腐食に直結。受入で確認。

 

2. 混和材・骨材(“配合の味付け”)
• フライアッシュ/高炉スラグ微粉末:耐久・長期強度に寄与、発熱低減。初期強度はやや遅い傾向。
• 減水剤・AE減水剤・高性能減水剤:スランプ確保とW/C低減を両立。入れ過ぎ厳禁。
• 骨材:粒度・表面水でスランプが変動。砂率の最適化でポンプ圧送性向上。

 

3. 季節別の要点🌦️
• 夏季:温度↑→初期スランプ↓・ひび割れ↑。遅延剤・日除け・低温骨材。受入を手早く、打設を連続で。
• 冬季:強度発現↓。早強セメント・温水・保温養生。打設時刻を前倒し。
• 雨天:表面水でW/C↑。受入試験重視、表面水除去と打設中止基準を共有。

 

4. ポンプ圧送×配合(“詰まりゼロ設計”)
• 砂率・モルタル先送り:先行モルタルで管内を“ならす”。
• 曲率・立上り:急曲げ・急立上りは圧損↑。配管計画と配合の粘性を合わせる。

 

5. 受入〜締固め〜仕上げの連携
• 受入試験:スランプ・空気・温度・塩化物。車番と区画を紐付け。供試体は1ロット3本。
• 締固め:振動半径・時間・重なりを標準化。過振動=分離に注意。
• ブリーディング:見極め前の金コテは表層弱化。ブリーディング収束→仕上げの順。

 

6. 耐久設計の観点
• 中性化:かぶり厚・W/C・表面仕上げで抑制。
• ASR:骨材・セメントアルカリ・水の組合せに注意。混和材の活用でリスク低減。
• 凍害:適切な空気量と湿潤養生。

 

7. NG→是正🙅‍♂️→✅
• スランプ落ち:待機長引く。→再ミキシング・遅延剤、現場加水は最後の手段(記録必須)。
• 分離・豆板:落下高過大・過振動。→シュート・落下高管理・振動標準化。
• 色ムラ:離型剤ムラ・セメント種混在。→塗布均一・発注統一。

 

8. ケース:長距離圧送×高温日
• 先行モルタル→圧送速度安定→打設ブロック短縮で温度上昇時間を抑制。WBGT監視で作業強度調整。

 

9. チェックリスト ✅
☐ 配合表(Fc, W/C, スランプ, 空気, 混和材)
☐ 季節対策(遅延/早強、日除け/保温)
☐ ポンプ配管計画と砂率
☐ 受入試験・供試体採取
☐ ブリーディング収束後の仕上げ

 

まとめ:配合は“状態管理の学問”。材料×季節×運搬を一本の線でつなぎ、受入で“数字と写真”を押さえましょう。次回は打設計画!📋
追補:温度応力・マチュリティ・低炭素配合の実務 🥽
• 温度応力:断面厚・配筋・拘束で変わる。保温/日除け・打設時間帯でピーク温度差を抑える。
• マチュリティ(成熟度):温度×時間で強度推定。内部温度センサーで養生解禁を科学する。
• 低炭素:フライアッシュ/高炉スラグの置換率を上げて発熱抑制。初期強度は工程側で補う(型枠存置延長・養生強化)。
• 圧送性:砂率と粘性を配管曲率に合わせる。先行モルタルの質と量で詰まりゼロへ。
• 仕上げの窓:ブリーディング収束→金鏝、早仕上げは表層弱化の元。

 

ケース:長距離配管×酷暑
• 低温骨材+遅延剤+先行モルタル、打設は短ブロック×連続。温度ログで養生延長を即決。🌡️

 

 

お問い合わせはこちら

apple-touch-icon.png

真和のよもやま話~part29~

皆さんこんにちは!
真和、更新担当の中西です!

 

型枠は“コンクリートの型”。通り・鉛直・水平・面の平滑のすべてを可視化して作る工程です。仕上がりは“型枠で8割決まる”。ここでは、材料選定→建て込み→締付け→防漏→脱型→補修までを、圧送・振動・温度に耐える“剛性設計”の視点で解説します。📏

 

1. 材料・下準備
• 面材:反り・欠けを選別。露出面は良材を優先し、再使用回数を記録。
• 桟木・根太:スパンと荷重でピッチを設計。短辺受けの有無が面の平滑に効く。
• セパレーター:かぶりを司る。長さ誤差と座金径で締付けの均一性が決まる。

 

2. 建て込み(“最初の1枚が命”)
• 基準板:最初の1枚で通り・鉛直を出す。レーザー・下げ振り・墨で三重チェック。
• 目違い:隣板の段差は後補修のコスト大。面木の連続性を前日確認。
• 根巻き:漏れ防止にモルタル目地や止水材。ベース打継ぎはレイタンス除去。

 

3. 締付け・側圧(“打設を想像する”)
• フォームタイ/セパ:ピッチ密は善。特に打継ぎ・コーナーは過密でもOK。
• 側圧の目安:コンクリ温度・スランプ・打込み速度で増。厚めの座金+段階締めでふくらみ抑制。
• 受け:まぐさ・締め代・控えで面のたわみを抑える。

 

4. 漏れ・ふくらみ対策🧯
• 漏れ:目地テープ・スポンジ・シーリング。前日仕込みが鉄則。
• 離型剤:薄く均一。塗りムラは色ムラ・付着に直結。
• 見張り番:打設中に面を目視、たわみ兆候で即増し締め。

 

5. 脱型・補修・再使用♻️
• 脱型時期:温度と強度発現を見て判断。早すぎは角欠け、遅すぎは工期ロス。
• 補修:ピンホール・目違い・ジャンカは早期に。原因の再発防止まで記録。
• 清掃・保管:面材の端部養生で次回も平滑に。

 

6. 品質検査と写真
• 項目:通り・鉛直・幅/せい・セパ長・ピッチ・面木・開口位置・漏れ止め。
• 写真:セパ番号が読める角度、面木連続、根巻き、座金増しの近接。

 

7. NG→是正🙅‍♂️→✅
• コーナーふくらみ:締付け不足。→コーナーでセパ過密、座金大径化、控え追加。
• 漏れ跡:目地処理不足。→前日処置+試し水、混和材条件に応じテープ選定。
• 角欠け:脱型早過ぎ。→養生延長と角面木の見直し。

 

8. ケース:高スランプ×夏季打設
• 高温・高スランプで側圧上昇。座金サイズUP+段階締め+打込み速度抑制で面のふくらみを回避。型枠見張りを一人専任。

 

9. チェックリスト ✅
☐ 面材の反り・損傷と再使用回数
☐ セパ長・ピッチ・座金径
☐ コーナー・打継ぎの過密締付け
☐ 目地の前日処理・離型剤の均一塗布
☐ 脱型時期・補修手順・写真

 

まとめ:型枠は“精度の器”。1枚目の基準×段階締め×前日仕込みで、ふくらみ・漏れ・角欠けを先回りで潰しましょう。次回はコンクリート配合へ!🥽
追補:側圧・剛性・漏れ止めの“詰め”と雨天運用 🧯

 

• 側圧の考え方:コンクリ温度・スランプ・打込み速度で増大。コーナー・打継ぎはセパ過密+大径座金で安全側に。
• 面の平滑:短辺受けをサボらない。面材の反りは光で見る(斜光検査)。
• 漏れ止め:目地テープ・スポンジ・シーリングは前日仕込み、試し水で漏れルートを潰す。
• 雨天:離型剤が流れる→再塗布。足元養生と排水の一筆書きを用意。
• 脱型時期:温度履歴と強度発現を見て決める。早過ぎ=角欠け、遅過ぎ=工期ロス。

 

ケース:高スランプ×夏
• 段階締め+打込み速度抑制+見張り専任でふくらみゼロ。コーナーは座金サイズUPで面を守る。📐

 

 

お問い合わせはこちら

apple-touch-icon.png