真和、更新担当の中西です!
コンクリートの“効き”は配合×温湿度×運搬×締固めの総和。強度(Fc)・耐久・施工性の三兎を追うために、材料工学と現場運用を橋渡しします。🧪
1. 基本パラメータと意味
• Fc(設計基準強度):28日圧縮強度の目標。変動・安全率を見込む。
• W/C(水セメント比):小さいほど緻密・高耐久。一方でワーカビリティ低下。
• スランプ:施工性の指標。高すぎ→分離・漏れ、低すぎ→充填不良。
• 空気量:凍害・ワーカビリティに寄与。入れ過ぎは強度低下。
• 塩化物量:鉄筋腐食に直結。受入で確認。
2. 混和材・骨材(“配合の味付け”)
• フライアッシュ/高炉スラグ微粉末:耐久・長期強度に寄与、発熱低減。初期強度はやや遅い傾向。
• 減水剤・AE減水剤・高性能減水剤:スランプ確保とW/C低減を両立。入れ過ぎ厳禁。
• 骨材:粒度・表面水でスランプが変動。砂率の最適化でポンプ圧送性向上。
3. 季節別の要点🌦️
• 夏季:温度↑→初期スランプ↓・ひび割れ↑。遅延剤・日除け・低温骨材。受入を手早く、打設を連続で。
• 冬季:強度発現↓。早強セメント・温水・保温養生。打設時刻を前倒し。
• 雨天:表面水でW/C↑。受入試験重視、表面水除去と打設中止基準を共有。
4. ポンプ圧送×配合(“詰まりゼロ設計”)
• 砂率・モルタル先送り:先行モルタルで管内を“ならす”。
• 曲率・立上り:急曲げ・急立上りは圧損↑。配管計画と配合の粘性を合わせる。
5. 受入〜締固め〜仕上げの連携
• 受入試験:スランプ・空気・温度・塩化物。車番と区画を紐付け。供試体は1ロット3本。
• 締固め:振動半径・時間・重なりを標準化。過振動=分離に注意。
• ブリーディング:見極め前の金コテは表層弱化。ブリーディング収束→仕上げの順。
6. 耐久設計の観点
• 中性化:かぶり厚・W/C・表面仕上げで抑制。
• ASR:骨材・セメントアルカリ・水の組合せに注意。混和材の活用でリスク低減。
• 凍害:適切な空気量と湿潤養生。
7. NG→是正🙅♂️→✅
• スランプ落ち:待機長引く。→再ミキシング・遅延剤、現場加水は最後の手段(記録必須)。
• 分離・豆板:落下高過大・過振動。→シュート・落下高管理・振動標準化。
• 色ムラ:離型剤ムラ・セメント種混在。→塗布均一・発注統一。
8. ケース:長距離圧送×高温日
• 先行モルタル→圧送速度安定→打設ブロック短縮で温度上昇時間を抑制。WBGT監視で作業強度調整。
9. チェックリスト ✅
☐ 配合表(Fc, W/C, スランプ, 空気, 混和材)
☐ 季節対策(遅延/早強、日除け/保温)
☐ ポンプ配管計画と砂率
☐ 受入試験・供試体採取
☐ ブリーディング収束後の仕上げ
まとめ:配合は“状態管理の学問”。材料×季節×運搬を一本の線でつなぎ、受入で“数字と写真”を押さえましょう。次回は打設計画!📋
追補:温度応力・マチュリティ・低炭素配合の実務 🥽
• 温度応力:断面厚・配筋・拘束で変わる。保温/日除け・打設時間帯でピーク温度差を抑える。
• マチュリティ(成熟度):温度×時間で強度推定。内部温度センサーで養生解禁を科学する。
• 低炭素:フライアッシュ/高炉スラグの置換率を上げて発熱抑制。初期強度は工程側で補う(型枠存置延長・養生強化)。
• 圧送性:砂率と粘性を配管曲率に合わせる。先行モルタルの質と量で詰まりゼロへ。
• 仕上げの窓:ブリーディング収束→金鏝、早仕上げは表層弱化の元。
ケース:長距離配管×酷暑
• 低温骨材+遅延剤+先行モルタル、打設は短ブロック×連続。温度ログで養生延長を即決。🌡️
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