月別アーカイブ: 2025年6月

真和のよもやま話~part16~

皆さんこんにちは!

真和、更新担当の中西です!

 

さて今回は

~地盤トラブル~

ということで、基礎工事における代表的な地盤トラブルを解説し、その原因や防止策を分かりやすくご紹介します。

 

家づくりで最も大切なのは、見えない部分である「地盤と基礎」です。しかしこの“見えない部分”こそ、後から深刻な問題が発覚しやすい落とし穴でもあります。








起きやすい地盤トラブルの実例と原因


1. 不同沈下(建物が片側だけ沈む)




  • 症状:床が傾く/ドアが閉まらない/外壁に斜めの亀裂が入る




  • 主な原因





    • 地盤の支持力が不均一




    • 軟弱な地層や埋戻し土が混在




    • 地盤調査不足による設計ミス






  • 防止策





    • スウェーデン式サウンディング試験やボーリング調査を施工前に実施




    • 改良工法(柱状改良・鋼管杭など)を導入する










2. 液状化現象




  • 症状:地震後、地面が沈下/水が噴き出す/基礎が持ち上がる




  • 主な原因





    • 砂質地盤で地下水位が高い地域




    • 十分な締固めがされていない盛土






  • 防止策





    • 液状化リスクのある地域では杭基礎や地盤改良の検討を




    • 表層改良+ベタ基礎による対応も有効










3. 造成地・埋立地での沈下トラブル




  • 症状:宅地の一部が沈む/擁壁の亀裂/排水トラブル




  • 主な原因





    • 盛土が十分に締固められていない




    • 地盤の層構成が複雑で、均一な支持が得られない






  • 防止策





    • 造成時の地盤履歴を確認




    • 地盤保証付きの調査・施工を行う










4. 地盤改良後のトラブル(再沈下など)




  • 症状:施工後数年での沈下や構造クラック




  • 主な原因





    • 改良深度不足/固化材の混合不良/設計荷重の誤差






  • 防止策





    • 改良計画に基づいた施工管理・試験結果の記録を残す




    • 経験豊富な地盤改良専門業者を選ぶ










トラブルを避けるための地盤対策チェックリスト




  • ✅ 地盤調査は必ず「数カ所」で実施しているか




  • ✅ 地盤改良工事に保証制度があるか




  • ✅ 地盤の構成(地質図・ハザードマップ)を確認したか




  • ✅ 工事記録や材料強度データを保管しているか








目に見えない地盤こそ、“最も信頼できる基礎”に


地盤トラブルは、建築後数年してから静かに顕在化することが多く、修復には大きな費用と手間がかかります。だからこそ、着工前の地盤調査・正確な設計・確実な施工が極めて重要です。


 

 

お問い合わせはこちら

apple-touch-icon.png

真和のよもやま話~part15~

皆さんこんにちは!

真和、更新担当の中西です!

 

さて今回は

~工事の技法~

ということで、代表的な地盤の種類に応じた基礎工事の技法と、それぞれの特徴や適用条件について詳しく解説します。

 

住宅や建築物の安定性・耐震性は、すべて「基礎工事」によって決まると言っても過言ではありません。しかし、基礎工事は“どのような地盤に建てるか”によって大きく工法が異なります。







地盤の種類と基礎工法の選び方


1. 【良好地盤】(支持力:50~100kN/m²以上)


■ 主な特徴



  • 地盤が締まっており沈下リスクが小さい




  • 表層に砂礫層、粘土層、ローム層などが存在




■ 採用される基礎工法



  • ベタ基礎(鉄筋コンクリートで一面を覆う)





    • 地盤全体に力を分散しやすい




    • 防湿性も高く、白アリ対策にも有効






  • 布基礎(壁下に連続して基礎を配置)





    • 軽量木造住宅に多く使用される




    • コストを抑えられるが、不同沈下にやや弱い










2. 【やや軟弱地盤】(支持力:30〜50kN/m²)


■ 主な特徴



  • 粘性土、埋め戻し土、地下水位がやや高いなど




  • 自重による沈下の懸念がある




■ 採用される基礎工法



  • 表層改良工法





    • セメント系固化材を混ぜて表層を固める(深さ2m程度まで)




    • コストを抑えつつ地盤を補強できる






  • ベタ基礎+防湿シート





    • 地盤の沈下を抑えるとともに湿気対策も実施










3. 【軟弱地盤・埋立地】(支持力:30kN/m²未満)


■ 主な特徴



  • 粘性土、シルト、軟弱な埋立層




  • 沈下・傾斜のリスクが非常に高い




■ 採用される基礎工法



  • 柱状改良工法





    • 地中にコラム状の固化体を作って建物の荷重を支える(3〜8m)




    • 一般的な住宅でも多く採用される






  • 鋼管杭工法





    • 支持層まで鋼管杭を打ち込み、杭で建物を支える




    • 高コストだが、支持力と耐久性に優れる




    • 地下水位が高い地域に適する






  • 小口径鋼管杭(摩擦杭)





    • 自沈を利用した摩擦抵抗で支える




    • 周辺建物への影響が少ないため都市部で活躍










地盤調査の重要性


基礎工事の工法選定には、事前の地盤調査が不可欠です。代表的な調査方法には:





  • スウェーデン式サウンディング試験(SWS)




  • ボーリング調査(標準貫入試験)




があります。特に軟弱地盤が疑われる場合、地層ごとの支持力や地下水位の確認は極めて重要です。







基礎工事は“地盤との対話”から始まる


どれほど立派な設計の建物も、不適切な基礎工法では安定しません。地盤ごとの性質を正しく見極め、それに適した工法を選ぶことが、安心・安全な住まいの第一歩となります。


 

 

お問い合わせはこちら

apple-touch-icon.png